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□138hit!
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訪問者数が138だったので、擬人化に訪問してもらいました。
臨也さん視点
***
「邪魔するぞ」
広いフローリングの奥からガチャリという玄関の扉が開く音と、覚えのある低い声が聞こえたかと思うと、予想通りの人物に続いて、人の姿をした人ならざる者達が入ってきた。
あれ?
セキュリティは?
「やっほー臨リン!」
「………………」
「青、青」
「うぜぇ寄るな。カメラ構えてんじゃねぇよ変態」
「臨也くーん! お菓子食べるー?」
クロちゃんをはじめとして唯一俺に挨拶した紺君と無言な玄君、青君にハァハァしてる白と心底うざそうにしてる青君、相変わらずお菓子を頬張ってる藍君がぞろぞろと無断で上がってきては客間で寛ぎ始める。
いや、何しに来たの?
帰ってくれないかなぁせっかくの休みなんだから。あ、休みだから来たのか。クソ。狙いやがって。
「いきなり何しに来たのさ。手土産なんて持ってきちゃってさぁ」
そう。彼らの手には小さなビニール袋が握られていて、あ、ちょ
「玄君、勝手にキッチン使うなんて良い度胸だね」
「うん」
うん、て。
そんなにあっさり頷かれるとこっちだって反応に困るわ。
無断で無言に料理をはじめた玄君のところに暇したのか紺君がひょこっとやって来て、玄君の手元を見つつ近くの戸棚を開けていく。
だからさ、何なの?
何で俺に何も言わないわけ?
「ぼっちー」
正確にはぼっちーwwwwと紺君が土鍋を持って笑いながら俺の横を過ぎる。
だ・ま・れ!
大きなお世話だよ!
ふと静かなクロちゃんを見れば、テーブルの上にある三角形の囲碁板の駒を指で弄って、俺と目が合うなり不適に笑う。
「他の駒はどうした、折原」
まるで相手をしてやると言わんばかりの上から目線で、けど俺も愛してる人間を観察する以外にする事はないから誘いにのってやる。クロちゃんなら駒の種類が3種類だろうと余裕だろう。