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□珈琲喫茶店2
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「何してるんだバンダナ!」
覚えてるかな?
俺の特徴は青いバンダナにスカーフだよ!
「クロちゃん! うわぁつまんない面! 本体(メガネ)ないだけなのに!」
「何だと貴様!!」
いやぁ眼鏡ないと臨リンとクロちゃんそっくり! あはははははと笑って挑発すると、クロちゃんは容易くのって、とばっちりを俺に向けて更に頬をつねった。
「ちょっ痛いイタい痛い痛いイタい!」
バシバシと痛みに耐えかねてクロちゃんの手を叩くと、ようやくクロちゃんは舌打ちしながらも手を離してくれた。
「何故俺とコイツを間違うんだ!」
「本とu「だって後ろ姿すっごく似てたんだもん!」
「あり得n「お前が俺の眼鏡を壊さなければ折原と間違うことなんてなかったんだ」
「本当n「あんなところに置いてるのが悪いんだよ!」
「あり得n「机の上にか?」
「う〜〜〜〜〜」
俺とクロちゃんの会話にぼっちにされた誰かの声が混ざるが、あえてスルーする! ここは俺の不利な状況をなんとかするのだ!
「ご、ごめんね…………?」
うるっと目に涙をためて、口元に手をあてて謝罪すれば、例え意図的であろうとその手に弱いクロちゃんはため息を代償に「しょうがないな」と許しの言葉をくれた。
「罰として夕飯の準備手伝えよ」
「はーい! ありがとクロちゃん!」
料理は嫌いじゃないからね! 言われた通りに野菜切ったりするならお安いものさ! 上手い下手は無しにしてね。
「えへへー。クロちゃんラブ! 俺はk「止めろ!」
そんなバカみたいな言い合いをしてると、ガシッと肩を掴まれて。
「ちょっと!」
「なんだ貴様」
ぼっちプレイ楽しかった?
なんたって臨リンだもん。
平気平気。問題ない。
「ぼっち実によくない!!」
俺とはまた違った涙目にクロちゃんは
「泣くな、鬱陶しい。世界が終わる」
と容赦ない言葉で一刀両断!
あまりの扱いの酷さに、いつぞやの少女漫画のように真っ青になってまともにショックを受け、沈んだ。
そんな臨リンの肩をぽんぽんと叩く。
「ごめんね臨リン。ぼっちにしちゃって。クロちゃんに応戦しなきゃって必死になっちゃってたんだよ」
黒いファーコートを着た折原臨也といえば、あの話が良いはず。臨リンのテンションを上げるべく俺はある話を持ち出した。
「臨リンって情報屋なんでしょ? 情報屋になった理由教えてほしいなー俺」
折原臨也といえば、
ウザい
中二病
情報屋
だ。
「理由……?」
瞬間!
臨リンはなんとガバッとジャケットを腕にかけた状態…まぁジャケプレイをして、子供みたいにキラキラした笑顔で叫び出した!
「それは全ての人間を愛しているからさ! 人、ラブ! 俺は人間が好きだ! 愛してる!」
痛い!
けどスルーだ!
にこにこ純粋に笑ってるんだから、そこは目を瞑ってあげよう!
「へー人間を愛してるんだ! 俺も皆とはしゃぐの凄い好き! 皆で笑うと楽しいから!」
「なるほどね」
同時に、臨リンはまたフッと作り笑いして。うん、だからそれさぁ…………。