偽りの白

□三章
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名前side


 バタバタ


 「名前!そっちに行った」


 「はい!・・・あっ」


 私は捕まえようとしたが、それは私の脇を駆け抜けていってしまった。


 バタバタ


 「何して・・わっ!?」


 ちょうど部屋を出たところでそれにぶつかりそうになったらしい。


 「山崎さん!」


 「ちゃんと捕まえてよ」


 「沖田さん、何をしてるんですか!?」


 「見ての通りだけど?」


 「総司、もっと気合いを入れて走れ」


 「はいはい」


 バタバタ


 「一君!」


 「・・・わかっている。だが、奴は身軽だ」


 バタバタバタ


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