Don’t touch ME!

□4告白
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次の日、学校に行くのがすごくだるかった。
殴られてるのは慣れてるとはいえ、さすがに身体にはくる。

そしてノコノコと学校に行ってもいいのだろうか。
でも朝練がある。私は家を出た。


いつも通り朝練を終えいつも通り丸井と仁王と一緒に教室へ行く。

ふぅ……。
何も入っていませんよーーーに!!!

靴箱を勢いよく開けた。


…………ない。
上履きがない。


「誰じゃ。上履きとったの」

「ぶん殴ってやる」

『大丈夫。今思うと、今までこんな事なかった方が不思議なんだから』

私は靴下で教室まで行った。

教室へ入ると皆の視線がいっきにこっちへ向いた。

「森野!はよっ!」

『お、おはよう』

高瀬君だけ、私に挨拶をする。
これはいつもの事だ。

席へつき、机の中へ手を突っ込む。

…………ない。
何も入ってない…。

「ぷっ…何あの顔」
「ちょーウケるんだけど」
「女子ってこえーな」
「可愛い子は罪だね」

皆の声が聞こえる。声でかいんだよ皆。

その時、前からバンッと机を叩く音が聞こえた。

「お前らうるせーんだよ。誰だよやったの。出て来いよ。誰なんだよ!!」

丸井がキレた。教室中の女子を睨みつける。それに釣られたのか、仁王も言う。


「お前さんら、マジでうざいのぉ。だからレギュラーに好かれないんじゃ」

そんな事言ったら仁王と丸井嫌われるぞ。
周りの女子は唖然としてた。少し泣いてる人もいた。
ちょっとすっきりしたかな。

『いいよ、丸井と仁王。ここのクラスにいるとは限らないし』


そして私は教科書は仁王に見せてもらい、ノートはルーズリーフにとった。

あ、言うの忘れてた…。

『丸井、仁王、ありがとね』

私は小声で呟いた。

「当たり前のことしたまでだぜぃ」

「俺らがいるから、もっと頼りんしゃい」

『ホント、ありがとう』


私をテニス部のマネージャーにしてくれて



ホントにありがとう。
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