短編
□素直な彼氏と俯き彼女
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雅治が学校を休んだ。
その事について、うちのクラスの女子は大騒ぎだ。なぜかって?
なぜなら、誰が雅治にノートを貸すのかでもめるからであーる。
てゆか・・・仁王はよく学校サボってるから、ノートとか貸しても意味ないと思うんだけどね。
あいつ笑顔で「ありがとさん。助かったぜよ」とか、いろんな女の子に言ってるけど、絶対思ってないから。
丸井の周りに雅治にノートを貸そうとする女子の大群ができる。
「これ、仁王くんに!」
「あんたのは字が汚いわよ!」
「そうよ!だから私が貸すの!」
「ちょ、おさないでよ!」
丸「あ〜、はいはい。わーったわーった。じゃあ全員分の預かっとくから」
「「「「よろしくね〜」」」」
何が楽しくて雅治にノート貸すんだろうか。
みんな、あいつと付き合いたいとか思うのかな?
丸「で、お前は?」
『は?』
丸「名無しは?ノート仁王にかさねーの?」
『そんだけあればいらないでしょ』
丸「お前・・・彼女のくせに生意気だな〜」
『うるさい・・・』
丸「どーせ、嫉妬してんだろぃ?ヒューヒュー。におうも羨ましいね〜」
『ち、違うもん!!!!』
違うくないけど・・・
確かにちょっと嫉妬したけども・・・
丸「皆に言っちゃえば〜?仁王のと付き合ってますって」
『は!?言わないよ!絶対言わない!』
丸「なんでだよ・・・別にいいだろぃ?仁王も言いたそうにしてるぜぃ?」
私だって・・・私だって言いたいけど・・・
『雅治が迷惑する。私なんあkと付き合ってるって知れ渡ったら雅治がかわいそうだよ。可愛くないし頭もよくないかのじょがいるなんて・・・』
丸「ふーん・・・。じゃあなんで別れないの?」
『それは・・・やっぱり雅治が好きだから。誰にも渡したくないから!』