短編
□クリスマスイブの夜に
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そして、学校も終わり仁王とデートの時となった。
のだけれど…。いない。
教室にもテニスコートにもいない。靴箱にも靴はない。
…ありえない。さいってい。
もう忘れたの?仁王から話ふっといてさ。
仁王の靴箱の前でイライラしていた時だった。
「おぉー、名無し。ちょっとこっち来い」
それは丸井だった。赤髪がよく目立つやつだなぁ。
「こっちてどっち。私いまイライラしてんだけど」
「いいから、いいから。ちょっとついてこぃ」
丸井の後ろを歩いて役20分。どこか見覚えのある家へつく。
…ってか。
「この仁王の家じゃん」
「んじゃ、後は2人仲良くしてろよぃ☆」
「はぁ?!」
「クリスマス前日の夜なんだから、お前らやることわかってるよな?」
「なにが!!!??」
「鈍感すぎんだろぃ…。仁王が来るまでそこで大人しくしてろよぃ!俺からのプレゼントはこれだから〜。」
とかなんとかいって丸井は帰って行った。
あーもー、意味わかんない!寒い!なんなの??先に帰っといてまだ家にいないとか意味わかんない!もういや、帰ろう。
そう思ってた時だった。