短編
□クリスマスイブの夜に
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今日は12月14日。クリスマスイブ。
なのにまだ冬休みではない私の学校。
今日が終業式で明日から冬休みなのだ。
あぁー、ねみぃー。
校長の話を寒い体育館でずっと聞いている。
「なぁ、名無し。今日と明日どっちがええ?」
隣から声が聞こえた。それは立海テニス部レギュラーの仁王だ。
そして私の彼氏でもある。
「なにが?」
「なにがって…。デートじゃよデート」
「あぁー…」
たしかにクリスマスとかは彼氏と過ごすのが普通だよね。
「仁王はどっちがいい?」
「今日」
「じゃあ放課後どっかいこ。もうすぐ学校終わるし」
まぁ、今日と明日に備えてちゃんとプレゼント用意したんだよねぇ〜。
「てゅーかさ、仁王。今日プレゼントいくつもらった?」
「…」
「聞いてる?」
「全部相手に返したからもらってない」
やっぱもらったんだ…。みんな彼女がいるって知らないのか?
やっぱここはオフィシャルにするべき?でもそんなに公開しまくったら面倒なことになりそうだけど。