短編
□かぼちゃスープ
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私に背を向けながらそう問いかける。
「は、はぁ?い、いなから!そーゆー丸井はどーなの」
「んー、俺はねー」
くるっと後ろを振り返る丸井。
「お前」
そーゆーと唇に何かが当たる感触がした。
一瞬何がなんだかわからなかったがそれは丸井の唇だった。
唇が離れると丸井はニコッと笑う。
「んじゃなー、また明日」
「ちょ、まって!!!!」
「んー?」
「ばか!」
「知ってる」
そう言うと丸井は家を出て行き帰って行った。
心臓のバクバクが止まらない。
丸井の唇はほんのりと、かぼちゃスープの味がした。
そんなハロウィン。
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