短編

□まさ夢
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皆、まじで?!とか早く言ってよ!!とかそんな言葉が溢れて来る。

でも皆に言ってないことがもう一つだけある。

「ちょっときんしゃい」

雅治に引っ張られて私は屋上を出て階段に立っていた。

「なぁ、キスしていいかのぉ?」

「は、はぁ?」

「我慢できん」

ちょ、ちょおおおおお!










「そ、それは…だめ…だっ……て。むにゃ…ま、さ…はる」

「俺がなんじゃ」

「ん…え、ここどこ」

「教室」

「は?」

どうやら私は授業中に寝ていたらしい。
え、じゃ今までのは夢?

「そんで、俺が夢にでてきとったみたいじゃが、どーゆー夢だったんか?」

「はぁ?言うわけないでしょ」

「ふーん。言わんとキスする」

「は、はぁ?」

あれ、なんかこれどっかで。

「我慢できん」


え、これはまさかのまさか?


「あの、急にどうした?」

「俺お前さんの事好きじゃ」

ん?ん?ん?
告白??
え、これは夢では見てないぞ。
まさかこれも夢だったり。

「どーしたのかな?雅治くん」

「皆には言ってないことってなんじゃ?」

「そ、そこも聞いてたんかい!」

あーはず!もーやだ!

ここはもう、グズグズしてらんない。

あたしは自分の唇を雅治の唇にくっつけた。

「こーゆこと!わかった?」

あー、あたし今絶対顔赤い。
皆も見てるし、最悪。

「よくできました」

「ばーか」


これがホントの

まさ 夢ってやつ?
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