短編

□まさ夢
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私の右隣の席には雅治。
今日も授業に出てない。たぶん屋上へ行ったのか?

そんなこんなであっさり午前の授業が終わり昼休み。
今日は友達と屋上でご飯を食べる事にした。
たぶん皆、雅治を見に行くのだろう。

雅治が授業に出ない=屋上にいると言う事は雅治ファンなら絶対に知っている。
私は皆の後をついて行った。

屋上のドアを開けると冷たい風が思いっきり体に直撃してくる。

「さっむ…」

ここでご飯なんか食べたくない。寒すぎる。
でも皆はきゃっきゃっしていて元気やなぁ、と自分がおばあちゃんみたいになる。

円になって座ると後ろから声が聞こえた。

「名無し」

「え?あ、雅治。いたんだ」

そこには眠たそうな雅治が立っていた。
周りの皆は頬を赤く染めている。

「飯か?俺にもくんしゃい」

「やらないよ。自分のは?」

「持ってなか」

「どんまい」

「冷たいのぉ」

そんな会話をしていると皆は唖然としていた。

「名無しってそんなに仁王君と仲良かったの」

「あれ?言ってなかったっけ?あたしこいつと幼馴染」

「何いっとるんじゃ。恋人同士じゃろ?」

「はいはい」
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