夢小説
□キセキ
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何年前だろう。名前が死んだことを知らされたのは。
何週間前だろう。名前の葬式が行われたのは。
何日前だろう。声が掠れるほど泣いたのは。
ああ、きっと、僕達が悪かったのだ。
誰も望みやしない、誰も嬉しくない、救われない。それでも求め続けた勝利。壊れていくのは自分だけ、そう思っていた。でも、違った。気づいた時にはもう遅い。きっと、君は誰よりも一番僕達の傍に居て、きっと、君は誰よりも脆く、儚く、速く、壊れていったんだ。
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