夢小説

□キセキ
1ページ/6ページ




何年前だろう。名前が死んだことを知らされたのは。
何週間前だろう。名前の葬式が行われたのは。
何日前だろう。声が掠れるほど泣いたのは。


ああ、きっと、僕達が悪かったのだ。


誰も望みやしない、誰も嬉しくない、救われない。それでも求め続けた勝利。壊れていくのは自分だけ、そう思っていた。でも、違った。気づいた時にはもう遅い。きっと、君は誰よりも一番僕達の傍に居て、きっと、君は誰よりも脆く、儚く、速く、壊れていったんだ。



 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ