夢小説

□氷室
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「…、本当に、大丈夫?」



只今、私は布団の中に足を入れ、座っている。氷室君は私の(布団の)横に腰をおろし私のことを心配そうに見つめている。綺麗に整っている顔、その眉はしゅんと下げられていて、少しどきり、とする。

「メールでも言ったじゃない。
只の生理痛。大丈夫だから。」

そう言いながら彼の頬を緩く撫でると、彼はやんわりと口角を上げた。安心したように笑う彼に私も安心し、ふにゃりと笑う。

「暖かい物でも飲む?」

氷室君の問い掛けに二つ言葉で返事をすると、氷室君は立ち上がって、台所へと踵を返した。本当は氷室君の部屋でゆっくりデートする筈だったのに、氷室君は嫌な顔ひとつせず。それどころか私を心配してくれている。彼のこういうところが、私は大好きだ。

右手でカップを持ち再び私の横に腰を下ろした氷室君から暖かい紅茶の入ったカップを受け取った。ふーと息を吹きかけ、ゆっくりと冷ます。
そのまま口をつけ、ひとくち飲む。

「…おいしい」

「良かった」

にこりと微笑む氷室君にまた胸が高鳴った。…少し舌火傷したけど。カップをサイドテーブルに置き、お腹を軽く擦った。氷室君のくれた紅茶のお陰で少しましになったかな?と、確かめるように。

私のその行動に氷室君はこてん、と首を傾げ「お腹、痛いの?」と聞いてきた。少しだけ、でも大丈夫だよ。笑いながら言った私に彼は納得していないようで。また眉を下げた。


 
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