夢小説
□緑間
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「全く、つくづくお前らには体力を削られるの
だよ」
目の前でむすくれる真ちゃんにごめん、ごめんと平謝り。真ちゃんはそれを気に食わないようでまたなにか言おうと口を開いた。俺はそれを制止する。
真ちゃんの口に俺の弁当に入っていた卵焼きを突っ込む。
むぐ、なんて声を漏らし固まったままの真ちゃんに、にっと微笑めば真ちゃんはそれを無言で噛み飲み込んだ。
「高尾…」
まぁ、勿論そのあと怒られるんだけど。
机にたたきつけた拳をふるふると震わせ、今にも爆発しそうな勢いの真ちゃんにそろそろ弁解を入れないとマズイ…そう感じ、今度こそ真剣な目をしてごめんと謝った。
俺のその様子にぴたりと拳を止めた真ちゃん。ふーと息を吐き、落ち着いた様子。
「全く…」
本日二度目の全くを吐き捨てた真ちゃんは言葉を続けた。
「…高尾と名前は二人でいると本当に鬱陶しいのだよ」
直球のその言葉にうわー傷つくー、とだけ漏らし真ちゃんの言葉の続きを聞いた。まぁ、仲がいいのはいい事だが…、だって。
違うし。そんなんじゃ。
…ていうか。俺と二人でいるのに、苗字の話ばっか。前は二人でいたら必ずバスケの話してたのに。
その場にいないのに存在主張してくるとか…ほんと…