夢小説

□氷室
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「…ごめんね、ちょっと、不安なの」

『………』

「…、自分で選んだ道なのにね」


家族も、友達も、辰也も背中を押してくれたのに…
普段辰也の前で弱音は吐かないようにしてるのに、今日に限って何故か弱気になってしまう
そんな自分に腹が立って

暖かいココアの入ったカップに映る自分を睨みつける


『名前』

「…ん?」


ぐずり、鼻がなった

…やだな、子供みたい


『俺も、不安だよ
…名前が、そっちで他の男に口説かれてないかな…、とか』


辰也の言葉に私は眉を寄せ大きな声で否定の言葉を叫ぶように言った

「そんなことあるワケない!私が好きなのは、辰也だけ…」


こんなありきたりなことしか言えない
…辰也はそれで、納得してくれる…?

不安になり、瞳をゆらしていると辰也の声が耳に届いた

『それと一緒だよ』

「…へ、」


「なにが」と聞く前に辰也は言葉を続ける


 
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