夢小説

□氷室
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「うん、それで、それからどうしたの?」

『その時に相手選手がさ』


日曜の夜
私は日本にいる年下の彼、辰也と電話越しの会話を楽しむ
アメリカ留学した私は電話という手段でしか辰也と繋がる事ができない

不憫でもあるし、不安でもある

それでも電話するのとしないのとじゃ安心感がまるで違う

一時は別れようかとも考えたが、辰也の優しくて少し低い声を聞いてると
どうしてもそうすることができなかった


『…、名前?』

「!」


考え事をしてる間に話は進んでいたのであろう
が、返事を返さない私を心配したのか
辰也が不安そうな声で私を呼んだ

「ごめんね、なんでもない」
直ぐに弁解を入れたが辰也はまだ納得してないようで


「…ちょっと、考え事してて…」

『…なんの?』


声から不機嫌になってることが分かる
今、携帯を耳に当てて頬を膨らませる辰也が容易に想像できる

そんなところは子供だなぁ、とクスリと笑みが零れる

そんな私を察したのか、辰也は照れたように「なに笑ってるの」と言ってきた


 
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