短編

□バナナ
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「おい!」


『ぎゃーっ!』



わたし、逃げる。



「てんめ!窓から逃げる気か!!待ちやがれっ。」


『嫌ですぅー!』


「きもいんだよ!だいたいおれ様から逃げられると思ってんのか!!」


『ぐはっ!なんで首根っこ掴むの!!』


「てめえが逃げるからだろ。」


『だってあほ部が追い掛けてくるからでしょ!!』


「はっ。」


『なんか鼻で笑われたよちくしょう!なんなのさ!わたしに何の用なの!!』


「てめえ、おれ様の歩く道にバナナの皮捨てただろ!おかげで見やがれこの傷!!」


『なんでわかったの?!ていうか、あんな古典的なトラップに引っ掛かるアホ部をある意味尊敬するよ。』


「それほどでもねえよ。」


『けなしてる事に気付こうぜ。てか、なんでわたしだってわかったのさ。』


「指紋取らせた。」


『この金持ち!』


「あーはん?」


『誰こいつ。』


「とにかくだ!どうしてくれんだおれ様の美しいビューティフルビューティホー体に傷をつけやがって!!」


『美しいって何回主張してるんだ。知らないよ、自分で転んだんじゃん!』


「原因はお前だぁぁぁぁぁ!」


『うるさいよ。ていうか、誰だお前は!』


「あとべたー!」


『ベトベターみたいに言いやがって!!』


「いや、ドガースの方が好きだし。」


『誰も聞いてないよ。』


「手塚ぁぁぁぁぁぁぁあ!」


『どうしたのいきなり!』


「いや、気分?」


『どうしよう、ここに脳が重傷の方がいらっしゃる!誰か脳外科の医師呼んできてー!』


「ちょーっぷ!」


『ぐあっ!ぶ、ね、ちょ!チョップって言いながら、なんでキックするの?!卑怯だよ!!』


「だっておれ様だもん。」


『それで許されると思ってるの?!ていうか、なんで今わたしキックされたの?!』


「いや、気分?」


『腹立つ!ごっつ腹立つ!!』


「あはははははは!」


『頭本当に大丈夫?!代わる代わるのキャラチェンジにわたしついていけない!』


「大丈夫だ。」


『何が?!』


「大丈夫だ。これをあげよう。」


『バナナの皮!』


「そんなバナナ!」


『…………ちょーっぷ!!』










『って夢を見たの。』


「てめえの中のおれ様はそんなあほキャラか?あーん?」


『すいませんっしぁぁぁぁぁあ!』





なんでだろう……最近食べ物がタイトルになることが!駄文でごめんなさいっ







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