Gift

□恋愛に年齢は関係ない!!
1ページ/2ページ

ここはあさり幼稚園



アルコバレーノと呼ばれる最強教師の集う幼稚園



何はともあれ、今日も今日とて園児のお出迎えです













=== 恋愛に年齢は関係ない!! ===













「リボーンせんせー!おはよぉございますっ」

「おうツナ、今日も元気だな」

「おはよ、せんせ」

「…おぅ、恭弥」


送迎バスから降りてきたのはリボーン先生率いる『きいろぐみ』の園児、沢田綱吉と雲雀恭弥

いつも二人は一番最後に出てくる



これ見よがしに手を繋いで



「じゅーだいめー!おはよぉござます!!」

「あ!おはよっごくでらくんっ」


校庭の方から走ってきたのは同じく『きいろぐみ』獄寺隼人

将来は綱吉の右腕として世界で活躍したいと考えている園児だ


このあさり幼稚園は昔から格式があり、様々な優秀な生徒を送り出している


幼稚園児とは思えないその才能を開花させ、世界へ羽ばたかせるのがこの幼稚園のモットーだ



「おぅヒバリ!きょうもじゅーだいめの ぼでぃーがーど ごくろーだな」

「ちがうよ、ぼくはつなよしのこいびとだからまもるのがあたりまえなんだよ」


教室へ向かう道すがら、リボーンは園児の後ろを歩く

こんな小さなうちから恋人だなんだといえるのはこの幼稚園ならではのことだろうとおもう

だからリボーンはさして気にしていないようだ


そこはきちんと教えるべきなのだろうが


「きょーやさん、こいびとって、なぁに?」


どうやら当の本人は気付いていないようだ


否、これが普通なのだ


綱吉は何故この幼稚園にいるのか不思議なほど平凡な園児だ

しかしリボーンはその才能に気がついている


平凡さの中にある非凡さ


見逃していしまう、そんな些細なことでもアルコバレーノは見抜いているのだ


「つなよしがしょうらい、ぼくのおよめさんになるっていうことだよ」

「きょーやさんの?」

「うん、つなよしはぼくのことすきでしょ?」

「うん!!おれ、きょーやさんだいすき!!」

「すきなひとどうしをこいびとっていうんだよ」

「じゃーおれはきょーやさんのこいびとですね!」


きっと本来の意味など理解していないのだろう

それでも嬉しそうな綱吉の表情は本当に幸せそうだ

だからリボーンは言わない


男同士で結婚はできないことを


「さっさと教室入れー」

「「はぁーい」」


二人の雰囲気についていけなくなった隼人はそうそうにリボーンのあとについて教室へ入っていた

残っているのは幼稚園児とは思えない甘い雰囲気を醸し出す二人だけ



ここはあさり幼稚園



今日も一組の異端カップルの誕生だ






  
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ