島の外...

□LAST X'MAS
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寒空の下 行き交う恋人たち
独りで見たくなんてなかったけれど
明日のない2人で見るのはもっと寂しいね



いつだって不安だった
この想いが届いてないことも
あなたの想いがわからないことも


いつだって愛していた
喧嘩して「嫌い」と言っても
寂しさと涙 我慢した夜も
あなただけを考えていたの
どんなときも 何があっても



こんなにも答えが出ない問題があるのなら
いっそ白紙のまま終わらせてしまいたい
これ以上 もうこれ以上
あなたで私をいっぱいにしたくない



降り積もっては溶ける雪
あなたが少しも消えなくて悲しかった
あなたの中に私はどのくらいいるのかな
とても悲しい想像が切なかった



少し立ち止まってみる
隣にいないことを気付いてほしくて
あなたは歩いていった
振り返ってくれるなんて
どうして思ったんだろう



こんなにも出口の見えない迷路を進むくらいなら
いっそこのまま立ち止まってしまいたい
今以上 もう今以上
あなたで私をいっぱいにしたくない



あなたの前で泣いてみる
抱きしめて頭を撫でてほしくて

あなたはため息をひとつ

困ったように笑う顔はもう見えないんだね



恋人たちの夜は 私たちの最後の夜で
そのギャップが面白すぎて
笑いながら泣いたんだ

愛してるのに「さよなら」告げる私
あなたが少し寂しそうで
期待して顔をあげた



あなたは歩いていった
振り返ってくれるなんて
どうして思ったんだろう



こんなにも冷たい雪が積もるくらいなら
いっそ私が消えてしまいたい
少しだけ もう少しだけ
あなたを私でいっぱいにしたかった



あと少し あと少しだけ

あなたと一緒にいたかった




end

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