島の外...

□約束
1ページ/1ページ



何度目かのあなたの部屋で
今にも泣きそうな声と 私の泣き顔

傷つけない言葉を探しながら 愛の言葉
うまく並べてみても それはただの言い訳で

大好きなあなたに取り返しのつかないセリフで 「さよなら」 と


「愛してるの」「それならどうして」

「大好きなの」「だったらなんで」


自分の幸せと誰かの幸せ
天秤は傾かなくて
両方を持つこともできなくて

悲しくない未来を求めながら
2つの幸せ欲張ってみても
隙間からすり抜けていく


私が何かを選ぶというのなら


あなたといる未来より 薬指の約束をとるの
そんな選択しかできなくて
泣きながら「ごめんなさい」

会うたびに想ってしまうから
約束が霞んでしまうから

大好きなあなたに
取り返しのつかないセリフで

「さよなら」と


あなたといる未来より薬指の約束をとるの


「忘れてね」「覚えてるよ」

「出会えてよかった」「言わないで」


こんな選択しかできなくて
泣きながら「ごめんなさい」


何度目かのあなたの部屋で
俯くあなたに 「さよなら」 と

大好きなあなたに
取り返しのつかないセリフで

「さよなら」と




end

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ