小説
□ゆく年とくる年と
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『紅白、面白かったなー!』
「ああ…」
『獄寺は、なんの歌が良かった?』
「…よく、わかんねぇ」
『そーか?割と口ずさんでいたんじゃねーの?』
「知るかっ!」
『なあなあ、初詣でに行こうぜ!』
「めんどくせーよ」
『あっ!この神社、並盛神社じゃん!』
「あぁ?」
『ホラ!並盛神社がテレビに写ってる!』
「あー…チョコバナナ売った所か」
『うんうん、そーなのな!雲雀も、また来てっかな?』
「雲雀?」
『雲雀、いそーじゃん!会えるかなぁ?』
「……行くぞ!並盛神社」
『え?あ、行こう行こう!』
『雲雀、冬もシャバ代、巻き上げてんのかなー?』
「うるせぇよ」
『ん?』
「手ぇ繋ぐぞ」
『は?』
「手ぇ繋ぐって言ってんだ!」
『…うんうん!繋ぐのなっ!』
雲雀の野郎、この俺達の繋がってる手を見やがれ!そして、新年早々、悔しがりやがれ!
END