小説

□君の隣は僕だけでいい…
1ページ/2ページ







『雲雀ー!』

呼ばれて振り向くと、六道骸と腕を組みながらこちらへ来る山本武がいた。

「…なに?」

山本と腕を絡ませ、口元の緩みきった六道骸…こんな奴、今すぐに咬み殺してやりたい。

「ああ、武、そんなに強く引っ張らないで下さい」

山本武と腕を組んだくらいで、勝ち誇ったような態度。

馬鹿だね、この子はスキンシップ好きだから、こんな事は誰にでもするんだよ。

『雲雀!やっと見つけたのなっ!』

そう言うと、今度は僕に腕を絡ませた。

「「!?」」

山本の右側には六道骸が。

そして、左側には僕の右腕が。

『やった!俺、ずっと、こうしたかったのな♪』

「武?」

僕と六道骸は山本武の行動にポカンとしてしまった。

『へへっ…俺、大好きな二人と歩きたかったのな!』

可愛い事、言ってくれるじゃないか…ほら、君がそう言うから、六道骸が鼻の下伸ばしてるよ。


次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ