短編集

□欠乏症
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はやてを連れて(正確には引き摺って)やってきた第一訓練場

やって来たのはいいんだけども…



「ねぇ、はやて…」

「…なんですか」

「普通さ…訓練ってこんなに轟音がするものだっけ?」

「…せぇへんと思います、まず間違いなく」



部屋の外にまで聞こえてくる轟音と言うか爆音と言うか…

その音に混じって叫び声も聴こえてくるこの状況

その事に思わずはやてにこんなに訓練って激しいものだっけ?と訊いてみれば、間違いなくあり得ないと言う

うん、私もそう思うよ…

一応教導官資格も持ってるから分かってるんだけどさ…



「あ、開けますよ?」

「う、うん…」



そう言ってはやてがドアを開けようとした瞬間、ドアが勢いよく開いて中からボロボロの局員が数名出てきた



「や、八神捜査官…!」

「な、なんや…?」

「た、高町教導官を…止めて…グフッ…」



そう言って倒れこむ局員数名…

はやてを見れば冷や汗をダラダラと滝のように流している

そんなはやてを横目で見ながらそーっと訓練場を覗けば…




「ディバイーン…」

「ちょ!?高町教導官、もうそれやめっ!?」

「む、無理だ!今は欠乏状態…」

「バスターーーー」

「「ぎゃあああああーーーーー!!??」」



なんというか、地獄絵図でした

なのははやる気と言うかボケーっとしている状態で教導をしながらディバインバスターを連射していた

それによって数名の局員が宙を舞う

そこにさらに…



「スターライトぉ…」

「「や、やめ…!?」」

「ブレイカー…」

「「いやぁぁぁあああーーーー!!!」」



またやる気のない声でスターライトブレイカーをぶち込むという所業…

今度は女性局員の悲鳴が聴こえて来た



「カノンさん…」

「はぁ…わかりました」







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