歌姫の歌
□サンタ降臨(奈々)
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「奈々ちゃーん」
「はい、どうしたんですか?咲耶…さ、ん…」
「やっほー」
久しぶりのオフでお家でゆっくりしていた私、水樹奈々
そんな中、我が家に合鍵を使って入ってきた咲耶さんがいたんだけど…
その格好がなんとミニスカサンタさんの衣装だった
(あれ?これ、夢?咲耶さんのこんな可愛い格好が見られるなんて……いや、夢でも良い!!)
「おいこら。なに百面相してんの」
「ひ、ひゃいれす〜!」
ぐに〜っと咲耶さんにほっぺたを引っ張られた
その事で目の前のミニスカサンタさん衣装を着ている咲耶さんは現実と言う事を理解した
「全くさぁ、いつまでこの寒い玄関にいなきゃいけないの」
「あっ、すみません!どうぞ!」
咲耶さんの手を握ってリビングに向う
私が咲耶さんと一緒にリビングに戻るとけぇたんが尻尾を振って近づいてきた
「あっ、けぇたん〜♪」
「わんっ!」
「けぇたん、おっはー」
「……」
けぇたんは私にではなく咲耶さんに向かって真っ先に向かっていった
確かにけぇたんは咲耶さんにも懐いてるけど…私、飼い主さんだよ?ママだよ?
ちょっとショック…
「奈々ちゃん」
「はい…」
「ほんと、けぇたんに無視されたからってしょんぼりしないの」
「してませんもん…」
むすっと咲耶さんにそう返してしまう
別にむすっとなんてしてませんよ
けぇたんの自由ですし
「ホントにもう…。よいせっと」
「わわっ!?」
咲耶さんは私を急にお姫様抱っこで抱き上げた
そのままソファーへと腰を下ろした
「あ、あの!お、下ろしてください!///」
「もう、奈々ちゃん。けぇたんに嫉妬しないの」
「し、嫉妬なんて…」
「してんでしょうが」
「あぅ…」
べしっとデコピンをされた
そりゃ、少しは嫉妬しましたよ…
それは素直に認めるしかなかった
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