歌姫の歌

□寂しん坊ラビット(ゆかり)
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「あの…ゆかりさん…?」

「………」



久しぶりにゆかりさんと一緒の現場になって、お泊りをしよう!と言うことでゆかりさんの家に来たのだけれど…

私がゆかりさんの家に入るとそのままゆかりさんは私の腕を掴んでリビングへ

そのままソファに私を座らせるとゆかりさんは私の膝の上に乗って、抱きついてきた



「ゆかりさーん?」

「……ん」

「どうしたんですか?」

「…なんでもない」



なんでもないというゆかりさんだけど、明らかになんでもないという状況じゃない

なんだか怒っているような…

はっ!?まさかいつの間にかゆかりさんを怒らせるような事をしてしまったんじゃないだろうか!?



「咲耶ちゃんさぁ…」

「は、はい!」

「………やっぱいいや」

「えぇー…」



何か言おうとしたゆかりさんだったけど、結局言わなかった

ん〜…どうしたんだろうか…

あっ、ひょっとして…



「ゆかりさん…寂しかったんですか?」

「っ!?そ、そんなんじゃないよっ!?べ、別にゆかり、咲耶ちゃんと会えなくて寂しくなんて…なかったん、だから…」

「…寂しかったんですね」

「うっ…」



私がそう聞けばゆかりさんはバツが悪そうな顔をした

それを見てやっぱり寂しかったんだと理解した



「ごめんなさい、ゆかりさん」

「べ、別に咲耶ちゃんが謝る事ないじゃん…。咲耶ちゃん、最近忙しかったんだし…」

「でも、ゆかりさんに寂しい思いをさせちゃったのは事実ですから」

「…バカ」



そう言うとゆかりさんはギュッと私の服を握って来た

そんなゆかりさんの髪を優しく梳かして、大好きな人を撫でた





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