短編集
□魔導師とアイドル
1ページ/3ページ
「ぁ…」
久しぶりに帰って来たミッドの我が家。
局の制服の上を脱いで、少しゆっくりしてから報告書を書こうと思い、テレビをつけてみた。
さっきの私の小さな声は、テレビをつけて映ったものにある。
「ふふっ…頑張ってるなぁ」
テレビに映ったのは、私やなのは、はやての幼馴染。
でも、それは決して私たちのような魔導師として映っているわけじゃない。
今、彼女が…カノンが映っているのはミッドでも結構有名な歌番組…
カノンは今、アイドルとしてミッドで活躍している。
私以外にもなのはやはやて、シグナム達も知っている事で…。
(でも、ちょっと寂しいかな…)
だけど、私にとってはそれが何処か寂しかった。
なんだかカノンが私の知らない所にいってしまったようで…なんだか不安になる。
地球にいた頃はいつも一緒にいたのに…いつの間にかすれ違いの生活ばかりで…
いつもカノンの事が頭からはなれなくなっていた。
でも、あまりカノンに迷惑を掛けたくないから言わないのだけど…
「ふぁ…」
そうしていれば出てきてしまうあくび。
今回の任務は近くの世界だったけど、結構長い任務であまり休む時間がなかった。
おそらく、その疲れが来たんだと思う。
(少しだけ眠って、起きたら報告書に取り掛かろう…)
そう思いながらゆっくりと落ちていくまぶた…
私が完全に眠りに着くのに、そう長くはかからなかった
→