短編集

□図書室での時間
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授業も終わり、HRも終わった放課後

今日はヴィヴィオさん達との練習も無い為、久しぶりに訪れたSt.ヒルデ魔法学院にある共通の図書館

本棚の間を抜けながら、作業をしているであろうあの人を探す事にしました



「ぁ…」



三列ほど本棚の間を探して見た後、ようやく見つける事ができたあの人

梯子に腰掛けながら片手に本を持ち、もう片手で本を棚に直していくその人



「ん?…あぁ、御機嫌よう。アインハルト」

「はい。御機嫌よう、カノンさん」



私に気づいたのか、最後の本をしまった後に梯子を降りてくるその人…カノンさん

私の通うSt.ヒルデ魔法学院中等科の卒業生で、今はこの図書館の司書をしている人

そして…私にとって初恋の人でもあるのです



「久しぶりね」

「はい。今日は練習も無いので…久しぶりになってしまいましたが…」

「そうなの。丁度良かった。私は今から休憩をしようと思ってたのだけど、アインハルトも良かったらどうかしら?」

「いいのでしょうか…?」



私の言葉にカノンさんは勿論と言うと私の手を取って準備室の方へと歩いていく

一方の私はカノンさんの手から感じる温かさに終始ドキドキが止まらなくて…

おそらく顔がとても赤くなっているのではないでしょうか…?

ヴィヴィオさん達には見られたくはないですね…恥ずかしいですから







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