短編集

□恋心?
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「あ!」



学校も終わって、家に向って歩いていた帰り道

わたし、高町ヴィヴィオは見知った髪を揺らす人を見つけた



「カノンさーん!」

「ん?」



名前を呼べば向こうも振り向いた

そして私に気づいたみたいで、手を振っていた



「ヴィヴィオ。久しぶり」

「はいっ」



カノン・ストラトスさん

わたしが機動六課時代からお世話になっている人の一人で、あのアインハルトさんのお姉さん

アインハルトさんのお姉さんって知ったのはつい最近だけど…



「ヴィヴィオは学校帰り?」

「はい。カノンさんはお仕事帰りですか?」

「うん。一ヶ月の長期任務が終わって帰ってきたばかり」

「そうなんですか〜」



フェイトママと同じ執務官をしているカノンさん

確かにここ一ヶ月ほどは無限書庫とかでも会ってなかったし…

長期任務に出ていたと言うことに納得していたわたしの頭にカノンさんの手が置かれた



「わわ!?」

「やっぱりヴィヴィオの髪はキレイだね〜」

「カノンさんの髪も綺麗ですよ?アインハルトさんと同じ碧銀ですし」

「まぁ、私とアインはねぇ…」



ニコニコしながらそういうカノンさんにわたしはカノンさんの髪も綺麗だと伝えると、カノンさんは自分の髪を弄り始めた

アインハルトさんと同じでカノンさんは覇王の記憶を受け継いでいる

碧銀の髪と青と紫の虹彩異色はその証…



「あ、そういえばアインから聞いたけど…ヴィヴィオ達、インターミドルに出るんでしょ?」

「はい!そうなんです」

「うん、良いんじゃないかな。一度は大会とかに出てみるのも」

「はい。目指すは都市本戦出場です!」



拳を握って都市本戦への出場を目標だとカノンさんに教える

ちなみにカノンさんは一度インターミドルに出たことがあるみたいで、その時は都市本戦の決勝まで行った事があるみたいです



「頑張れ〜。応援に行けるなら行くからね」

「はい!」

「何しろアインや可愛いヴィヴィオの初出場の大会だからねぇ」

「か、可愛い…///



カノンさんに可愛いと言われて顔が熱くなる

昔からそう…カノンさんに可愛いとか言われると凄くドキドキして…

一体なんなんだろう…これ…?



「ヴィヴィオ?」

「は、はいっ!?」

「ほら、帰らないとなのはさんが心配するよ」

「あ、そうですね!」



手を差し出してくるカノンさんの手を握って二人で家に向って帰る



わたしがこの感情に気づくのは…



もう少し先の事





Fin




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