剣ノ謳歌

□EPISODE 51
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「アルザスの竜召喚部族“ルシエ”の末裔、キャロよ…」

「僅か6歳にして白銀の飛竜を従え、黒き火竜の加護を受けた。お前は真素晴らしき竜召喚士よ」

「じゃが、強き力は災いと争いしか生まぬ…」

「すまぬな…。お前をこれ以上、この里に置くわけにはいかんのじゃ…」



数年前、キャロの故郷であるアルザスでキャロが長老とオババから言われたその言葉

幼かったキャロもその意味を理解できてしまった

そして…キャロはルシエの村を出て行かなければならなくなった



(竜召喚は危険な力…。人を傷つける、怖い力…)



ジッと見つめていたその手…

それはまるで血に濡れているかのように赤く見えてしまった…






†機動六課本部隊舎内 司令室†



「問題の貨物車両、速度70を維持。以前進行中です」

「重要貨物室の突破はまだされていないようですが…」

「時間の問題か…」

「まぁ、こういうときに関しては…」



機動六課本部隊舎内の司令室

そこでは通信主任であるシャリオとオペレータースタッフであるアルトとルキノが状況管制を

はやてが戻るまでの指揮を任されたグリフィスが総合指揮を取っていた

そこに紫天一家の王と保護者もいるが

アルトとルキノからの報告を受け、重要貨物室の突破…

つまりレリックがガジェットに奪われるまでは時間の問題だとグリフィスも理解している

その直後にシュテルが呟けば再度警戒アラートがなり始めた



「こうなるであろうな」

「アルト、ルキノ、広域スキャン!サーチャー空へ!」



再びなり始めた警戒アラートにシャリオがすぐにサーチャーを空へと向けるように指示を出した

そしてモニターに映し出されたのは…飛行型のガジェット

しかもその数は10機以上である



「ガジェット反応!?空から!?」

「航空型、現地観測隊を捕捉!!」



機動六課の初出動でガジェットT型が30機にさらに航空型の新型ガジェット

よりハードな機動六課初任務にアルトやルキノは息を呑んだ





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