短編集2
□笑顔のそばで
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新暦082年。
ヴィヴィオ達チームナカジマが初めてインターミドルに出てから早いもので二年が経過。
あれからチームの全員は相変わらずの仲良しさを発揮しながらも今ではかなり有名なチームになった。
そして…
「葵さん」
「あぁ、いらっしゃい。アインハルト」
機動六課が終わると同時に管理局を退役し、クラナガンの一角で小さな喫茶店を開店した私、高町葵。
まぁ、幼馴染二人や二歳上の姉には引き留められたけども…それは置いておこう。
そこはヴィヴィオを筆頭にチームナカジマや元機動六課組が集まってくるお店になって、今では割と有名な喫茶店になったと思う。
「今日はヴィヴィオたちは一緒じゃないんだ?」
「はい。ヴィヴィオさんたちはそれぞれ用事があるようで…私一人です」
「そう。いつものでいい?」
「はい」
いつもは中等部の一年になったばかりのヴィヴィオやコロナちゃん、リオちゃんと一緒にいることが多いアインハルト。
でも珍しく今日は一人のようで…。
「最近はどう?もうすぐ次の大会なんでしょ?」
「はい。今回はインターミドルほどではありませんが、大きな大会にチーム全員で出ます」
「ヴィヴィオも通信で楽しそうに話してたからね〜。…はい、いつものミルクティー」
「ありがとうございます。いただきます」
もうすぐ大会を控えているチームナカジマ。
ノーヴェも指導を頑張っているようで、ヴィヴィオが嬉しそうに通信で教えてくれる。
その事をアインハルトと話しながらいつもチームナカジマが注文する特製ミルクティーを作り、アインハルトに提供した。
「…やはり、葵さんのミルクティーはおいしいです」
「ありがとう、アインハルト」
「その…葵さん」
「ん?」
「葵さんにとってヴィヴィオさんは姪なのかもしれませんが…その…///」
「あぁ…つまり、自分の前で…彼女の前で他の女の子の話はしてほしくないってこと?アインハルト」
「うぅ…///」
そんな中、不意にアインハルトが少し不機嫌になった。
まぁその理由はある程度分かっている。
だって私はアインハルトと付き合っているのだから。
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