翼持ちて奏でる剣と魔法の舞
□StrikerS編
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模擬戦場から離れ、それぞれバリアジャケットと防護服を解除したなのはと刹那。
そのままお互いに向き合ったまま、無言であったのだが・・・・
「ねぇ・・・・刹那君・・・・」
『何?』
「私、間違ってたのかな・・・・」
ぽつりとそう呟いたなのは。
『確かに、あの二人はなのはの教えている教導とは別の行動をしてしまった。でも、なのはの教導は間違いじゃない』
「うん・・・・」
『でもなのは、今回の事はなのはにも・・・・いいえ、私を含めて非があるな』
「ぇ?」
教導の意味は間違っていない、だがそれでも今回の事は刹那自身を含めて非があるという。
『なのは、キミの覚悟は何だ?』
「私の、覚悟・・・・」
『十年前・・・・キミは言った。フェイトと、ヴィータたちと話し合いたいと。でも今のキミは・・・・ティアナと話し合おうとしたか?』
「ぁ・・・・」
『それに、私達の中でキミが一番分かっているはずだ。無茶をした結果が、どうなるかを』
刹那のその言葉になのは自身はっとした。
確かに無茶をした結果がどうなるのか・・・・それは自分自身がどうなるかよくわかっている。
その身をもって、経験したから。
『話せば分かってくれるはずだ。あの子たちも、きっと』
「うん・・・・っ。にゃはは・・・・やっぱり、刹那君はすごいなぁ・・・・。いつも私の、私たちの背中を押してくれる」
『迷った時は頼ってくれて構わない』
「うん。・・・・ちゃんと話すよ、ティアナに・・・・みんなに、私の経験した来たこと・・・・私の教導の意味」
続く
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