翼持ちて奏でる剣と魔法の舞

□To Symphogear編
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奏の呟きを聞き逃さなかった刹那。
だが刹那は何も言わず、家の中へ向かって歩き始める。
奏もただ静かに空を見上げていた。




「奏」

「ん?」



だがその途中、刹那は足を止めて奏を呼んだ。
その事に奏も刹那の方を振り返った。



「約束しておく。奏に、私たちの晴れ姿を見せる」

「刹那…でも、アタシの体は…」

「死なせない。翼も、アリシアも…奏も絶対に死なせない。約束しよう。だから奏…生きるのを諦めるな」



振り返った刹那が告げたのは奏の口癖。
装者となってから奏が言い続けてきた言葉。
生きることを諦めるな、と。



「…へへ、自分で言ってるのに相棒から言われたら世話ねぇな」

「全くだ」

「けど、刹那にそう言われたら生きなきゃなんねぇな」

「あぁ、生きろ…奏」




約束するのは



守ると言う事




それは…未来へ向けての約束。




運命の日まで…あとわずか





Next Stage Symphogear.




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