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□最後の島
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買い出しを終え、一旦船に荷物を置きに行くクルー達と別れ
兎に角宴だと騒ぐクルーを背に酒場へと向かう
「まずは酒だろ!」
「花のワインが有名らしいな...楽しみだ」
「全くお気楽なもんだなお前ら...ちなみにオレは花華バーガーが食いてェ!」
「てめぇもお気楽じゃねェか!」
道中、レイラはレンガの建物が連なる影に何者かの気配を感じ、様子を窺うも
それは確実にレイラ達を追い掛ける様について回る
《海軍…海賊…賞金稼ぎ…どれ?》
レイラは無言のままクルーの一人、サクと目を合わせ警戒する
《見聞色の覇気を使えるのはあたしだけ…気は抜けない...》
周辺に気づかれない様カマロに報告するも、
「分かってる」
とカマロは溜め息をついた
この頃からカマロは胸騒ぎを覚えていた…
〈…レイラだけは…守らねぇとな…。〉
相変わらず尾行は続いていたが、何事もなく店に着いた