雪紫蝶
□4話
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──居たぞ!木の葉の忍だ!
──こりゃ酷ェ…助かるのか?
──バカ!早く運べ!!
『う…』
「意識が戻ったぞ!…おい…大丈夫か?」
砂の忍が何人か集まり、零羅を助けようとしてくれている様だ
『我……風…影様は…?ゴホッ…』
「…連れて行かれた…暁に。あんたがやってくれた暁の忍も、もう一人が連れて行った…。」
『…っ』
ドゴッ!!
地面を力いっぱい殴りつけた零羅は、怒りに震えていた
自分が…情け無い
「毒が回る…あまり動くな…零羅。」
『バ…キ…』
「…すまなかった。木の葉のお前が砂を護るため重傷を負い、俺達が無傷とは…情け無い。情け無いが…易々と入って行けるレベルでは無かったのでな…。」