雪紫蝶

□2話
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『──暁が動き出している様で、既に尾獣を手に入れたとか…。今の所砂に接触は無い様です。以上。』

「…暁が…動き始めたか。」

『…。』

「ご苦労だった。…自来也がそろそろ戻ってくるはずだ。一足先に自来也にその事を話し、ここへ急がせてくれぬか?」

『…ナルト…ですね。』

「あぁ。アイツがついてるとは言え、暁が本格的に動きだしたのであればナルトの身が心配だ。」

『…二年半振りですか。…あの自来也様の元で…大きく成長したんでしょうね…。』

綱手は、暗部朧の仮面の下に隠れている零羅の穏やかな表情を思い、仮面を見つめ、目を細めた

「…会いたいか?あいつに…零羅として…」

『…いえ。ナルトの前にはもう二度と姿を現さないと…そう決めたので。』

「…。」

不満そうに無言で零羅を睨み付ける綱手の空気に耐えきれず、思わず口を開く
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