red
□闇
1ページ/9ページ
部屋は薄暗くなっていたが、ランタンの灯りも着けず
レイラはベッドに横になったままだ
ガチャ
突然開かれる扉
ブーツの踵の音がゆっくりと近づいて来るのが背中越しに伝わる
『....なに』
「....話がある」
『さっき話したでしょ』
「....」
ローは無言のまま、持っていた瓶をレイラの頬に当てた
『冷たっ...!もう何?
?!....これって.....』
「付き合え」
そう言いローは自身の部屋へと歩き出す
ローの手に握られていたのは、かつてのカマロが愛したフォア・モーゼスだった
『.....』
何秒か思案した後、
レイラはその重い腰を上げ
ローの部屋へと向かった