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□重傷
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あの船室で欠かさず鍛錬してきたカマロの能力..

《今ここで...即戦力になってくれるとはね...!》

水を球状に保ったままクマのビームを避けていたが、また脚に掠る


『…っ!!』

痛みに耐えよろめきながらも、
クマ目掛け水を力の限り放つと
クマは水の中で溺れた

苦しそうでは無いが、切り裂かれ機械が剥き出しになっている所から水が入り込んでいるだろう

ガクガクしながら水から這い出たクマを冷静に一瞥した後

レイラはクマ目掛けまた走り出す


より深く刺すためクマの頭上に跳び上がり、ダガーを振り下ろす

ガッ!!

《まだこんな力が..?!》

急に顔を上げ、レイラの首を掴むと、立ち上がろうと片脚を踏み出すクマ

『…っ!!!』

そのままクマは立ち上がり、宙吊りになるレイラは苦悶の表情を浮かべている


ガクガクとぎこちない動きをしながらも、レイラの心臓を狙いビームを放とうと力を貯めている

不気味な音が辺りに響き出す...

更に容赦なくレイラの首を締め付ける

《機械の分際で... やってくれる...!
?!...ショートさせれば....!!》


レイラはダガーを、クマの深く抉られ機械が剥き出しになっている首目掛け投げつけた


パチ…バチッ!!!


クマの手の力が緩み、グラリと身体が揺れる..

《今.. !!速く...!!》

素早くその手を抜けようと身体を捻るも、放たれたビームは肩を貫いた

『…..うっ!!』

クマから距離を取り、警戒していたが、どうやら倒せた様だ

《左腕はもう使えないな....》

血の噴き出す肩を見つめると、
服を破り歯を使い布を巻き止血する

戦闘が終わると気が抜けたのか一気に節々の痛みが襲う

ビームに抉られた無数の傷を眺め、溜息をつく

《…訛り過ぎだ…。
早くここを離れないと……》

クマに近付きダガーを回収し、また走り出す…

足を地に付く度痛みが襲うが
今は構っていられない

《…ここで終わってたまるか!!》

夢中で駆けた
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