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□能力者
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カマロの血が…自分の血と混ざり合っていくのが全身で感じられる
《心臓が…苦しい…》
少し狭い様な感覚を覚えた
カマロに目をやると
「まだ…あと少しだ…」
またレイラは目を閉じた
少しすると
頭をぽんと撫でられた
「よく…やったな」
カマロはもう目が見えていないようだった…顔は蒼白さが増し、全身がしわしわになっていた
『…!!』
目を見開くレイラに、船長は構わず続けた
「お前の…身体で…俺の…能力は生きる…鍛練しろよ…俺は使いこなせなかっ…」
『船長…何言って』
「俺の…代わりに…この海の全てを見てこい…大丈夫だ…お前は……」
『船長!!…』
「Dの…」
……………。
船長は深い眠りに落ちた
二度と目覚めない…
眠りへと