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□最後の島
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咲き乱れる花の香りが島全体を覆っていた
新しい建物はそうでもないが、古い建物程レンガの隙間からも芽が息吹き、色とりどりの花に包まれている
レイラはクルー達と共に、繁華街へと足を運ぶ
花は人に受粉や水を頼り、人は花から様々な恩恵を受けている様だ...
花と人の暮らしの美しい調和に思わず息を呑む
『すごい綺麗...』
「...ハックショイ!ちきしょー...」
『......。』
「....ハーーックシ「うるっせーよお前は!!」
「しょーがねーだろ花粉症なんだよ俺ァ!!」
『....はぁ...』
街は活気があり、観光や海賊、他国から来た花を専門とする商人や仲介人などでごった返していた
「レイラ。はぐれるなよ」
カマロはレイラを心配せずには居られず、そう声を掛けた
微笑み頷くレイラを見て、カマロは庇うようにレイラの一歩前を歩く