Short(JOGIO)


□Rispetto? O....
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 ……ガキのころから、おれはかなり荒れていた。

 親が共働きで、かつ能力のせいでかなり疎まれてたのもあったかもしれねえ。

 気に入らねえ奴はすぐにボコした。能力のおかげで怖いものなんか何もなかった。

 あの時だってそうだ。

 バールで一人気持ちよく飲んでたところを話しかけられたから、キレて"表に出ろ"と言った。

 すぐに片付くと思っていた。

 だがアイツは……おれと同じような能力を使ってきた。

 すげえ驚いた。

 しかも、パワー任せに使ってるおれとは違い、それを完璧に使いこなした。

 負けた。初めて死を覚悟した。

 ところがアイツは、それまでの氷のような表情から一変、とても穏やかな笑顔を浮かべた。


「暇があるのなら、来るといい。みな、お前を気に入るだろう」


 そう言っておれに手を差しのべる。

 つれて行かれたところには、おれやアイツと同じ力を持っている奴らばかり、んで、変な奴らで……気のいい連中だった。

 ムカつく時もあったが、楽しかった。

 普段無表情なアンタが笑うと、おれも嬉しかった。

 一人、また一人と仲間が消えていくたびに、アンタは表には出さなかったが、辛ェのが痛いほど伝わってきた。


「アンタの憂い、おれがブチ割ってやる」


 勇んで飛び出した。キツいから、アンタの顔は見なかった。

 ……なあリーダー、今更だけどよ。



『あん時アンタの手を握っておくべきだったぜ』
 
 
 
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