valuable you
□Vol.2
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ふふっ、と笑いながら一十木君を見てたら一十木くんが、わたしに話しかけてきた。
「そうだ、君の名前。桜愛子ちゃんでいいんだよね？」
「うん。そうだよ？」
「俺は、一十木音也！一応、アイドルやってます」
ピシンッ
一瞬にして、空気が張り詰めた。
「あれ、俺なんか余計なこと言っちゃった？」
「あ〜あ。愛子ったら、また話し聞かされたのね」
「え？え？どういうこと？」
目の前には、ため息をつく親友とオロオロとしながら、わたしの顔を見る一十木くん。
そして、引き攣り顔のわたし。
彼、一十木くんとの出会いはこんな感じになっちゃいました。