☆book☆

□普世普まんせー☆
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ある日、いつものようにリシアがギルベルトの家に遊びに来た

世「あのさー」
普「うん?」

部屋の主はギルベルトなのだがお構いなしでベッドに寝ているリシア
ギルベルトも特に気にしていない

普「どした?」
世「普通さ、男女って二人きりで男の部屋で遊ばないのかな」
普「は?」

いきなり何を言い出すのか、という顔でリシアの方を見る


世「いやーなんか危険だって言われて」
普「髭か」
世「YES、髭情報」

ピースサインを出しながら答える
あいつ今度会ったら絶対シバく


普「へー、でそれが気になったと?」
世「危険ってなんでしょうね?」
普「何って…襲われるってことじゃねーの」
世「え?いきなり?首締められたり?」
普「いやそうじゃなくて…」


ベッドに近付きリシアの顔の横に手を置き顔を近付ける

普「こういうこと」
世「……なんとなーく把握」


今その気になれば襲える状況


そんなことを考えもせず変わらず飄々としているリシアに顔をしかめる
俺は本当に男として認識されているのだろうか


ベッドに乗り上げ足の間に足をやる

訝しんでいる顔を見下ろす


世「…何か?」
普「お前分かってんの?俺も男だぜ?」
世「そうだな、君みたいな女の子がいてたまるか」
普「黙れ」

腕を上でひとまとめにして服の中に手を入れる


世「………」
普「随分大人しいな、嫌じゃねぇの?」
世「んー…別に」
普「はあ?もしかしてしてほしいと思ってたとか?」
世「…ああ、そうだね、思っていたよ」
普「…――」



…まさか本当にとは思っていなかった
一瞬言葉を失うがいつものように喋って見せた


普「はっ…とんだ淫乱だな」
世「だねぇ、ここまで変態とは思わなかったよ」


襲われかけててもいつもと変わらない様子に少し動揺した






世「ギル?」

もう少しで胸に触れるというとこで手を抜いて腕も解放した

普「たくっ少しは抵抗しろよな」
世「え〜…ていうか演技かびっくりした」
普「当たり前だろが」

誰が友達を襲うか馬鹿


世「…怖じ気づいたんじゃなくて本当に演技なのね?」
普「おう、って…?」

なんか様子がおかしいのでリシアの方を見たらぐるんっと景色が変わった
リシアの後ろに白い天井が見える


普「え?」
世「よかった、オレ襲われるより襲う方が似合ってるもの」

何を言ってるんだ?
とりあえず簡単に説明すると立場が逆転した、立ち位置が入れ替わったか


普「おい…何すんだよ」
世「何って、今言ったように襲うの」
普「は、は?お前が俺をとか、冗談キツ過ぎるぜ…」
世「冗談じゃない」


ボタンが外される、これほんとやば…

普「おい!止め…!」
世「綺麗…」
普「……っ!!」



胸を撫でられて身体が震える

普「や、いやだ…っ!」

涙も出てきた
女にこんなことされて泣くとか…

と思っていたら拘束を解いて抱きついてきた


世「ぐ、マリア…もう無理、リタイアです」
普「あー…だってよ」






今までカメラを持って大人しくしていた二人が騒ぎ出した

洪「出来ればもっとやってほしいけど、GJ!!」
日「ありがとうございました!!」

さっきまでの静かさが嘘のようにうるさい

日「最初のギルベルト君の鬼畜さが萌えます」
洪「その後の世普もたまりません!」



今までのはこの二人に頼まれてやった演技だったのです
嘘泣きにしてはクオリティが高過ぎる、さすがプロ(イセン)


そんな二人を置いて普世普談義に花を咲かせるヲタ共を被害者(仮)ギルベルトは疲れたように見、リシアはそんな被害者(仮)を撫でていた





普「なんで(仮)なんだよ完全に被害者だろ」
世「…まあまあ」
普「どっか行こうぜー」
世「散歩でも行く?」
洪日「はい喜んで!!」
普「お前らは来んなあぁ!!!」
 

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