幻の中心

□今だけは…
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霧野「…はぁ…」
朝から痛む頭を抑えて俺は何度目か分からないため息をこぼした。
霧野「さすがにキツいな…」
体調が危うい中いつも通りに朝練をやった結果、午後になって一気にその反動が表れて身体のだるさと頭痛が酷くなってきていた。

神童「霧野!!」
霧野「…えっ…!?」
いきなり怒鳴られた感覚で呼ばれて声の方を見ると、
神童「…お前大丈夫か?」
神童が覗き込むようにして心配そうに俺を見ていた。
霧野「え…あぁ。悪い、ちょっと考え事してただけだ。…で、どうした?」
神童「ならいいけど…部活、そろそろ始まるぞ?」

神童やみんなに迷惑はかけたくない…
とっさに嘘でごまかしたがこれが後から大失敗に繋がる事になった…
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