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□안아줘요(アナジョヨ)
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----안아줘요(アナジョヨ)----

SungMin×EunHyuk....



「そこの角、曲がったらしばらくまっすぐで」
くっつけてる肩から、響いて聞こえるソンミナヒョンの声。
かたかた揺れる車の振動と合わさると、なんかすごい心地いい。
閉じた瞼ごしに、町並みが光として過ぎ去っていく。

イベントの打ち上げにみんなで参加したけど、二次会は上の人ばっかだから辞退した。
残ってるメンバーもいたけど、まあそれぞれ。
俺はソンミナヒョンと一緒に宿舎に帰ることにした。

運良くすぐに捕まえられたタクシーの中。
ソンミナヒョンはうとうとする俺の頭を肩に乗せて、機嫌よくハミングなんてしている。
「♪〜〜」
なんの曲だろう・・・
優しいメロディーとまっすぐなヒョンの声は、子守唄としては最上級。
さっきの店が質のいいワイン置いてたから、嬉しかったのかな。

カタン。
何かに乗り上げて車が大きく揺れる。
その拍子にヒョンの手が俺のふとももに乗っかった。

口ずさむ旋律とその手の温度と。
ヒョンが与えてくれるそれらを、睡魔と混ぜてまどろんでいた。

・・・?
しばらくすると、違和感が体じゅうを駆け巡った。
ヒョンの指先が、なんかしらの意思をもって動き出したような・・・

「・・・ッ!!」
ついっと撫でられて一瞬で鳥肌が立った。
そんな風になる部分を掠められたから。

「・・・ちょ、っと・・・ひょん・・・」
極々小さな声で、すぐ近くにあるはずの耳にだけ届くように。

ヒョンはほんの少しだけ肩を揺らした。
くすっと口の中で笑ったような気配がして。

「運転手さん、ブランケット・・・あったら貸してもらえます?」
「あ、はい。よかったらコレ」
「すみません、この子寒そうなんで」

そんな会話が聞こえて、俺のお腹から下に柔らかな布がかけられた。
あれ?
これ・・・どういう意味?
俺、ピンチなんじゃないの?

「ヒョクチェ・・・寝てていいからね?」
優しさの塊みたいな声をかけられて・・・
起きる機会をなんとなく失って・・・

「・・・ぁ、・・・ッ」
その結果、太ももの奥に手が潜り込んでくる。
ヒョンの触り方はいつもすぐに俺をヘンな気持ちにさせる。
こんなとこじゃダメ・・・
意識はそう思っているのに、体は勝手に連れてかれそう。

「声は、だしちゃダメだよ・・・」
分かってる!!
っていうかそうしなきゃいけないでしょ!!
脳内で答えまくる間に、確信を持って摩り上げられた。

「・・・い、ゃ」
でも、制御できない声が漏れてしまう。
たまたま交通量の多い交差点だったから、紛れられたけど・・・
これ以上されたら我慢しきる自信がない。

「きもちい? ねえ、ヒョクチェ・・・」
「ん、んッ・・・」
寄り添うヒョンの体もあっつい。
吹き込まれた囁きにどんどん温度をあげられていくのを、止める術がない。
どうしよう・・・
こんなことになっちゃいけないのに・・・
ヒョンに抱きついて、もっとしてって言ってしまいたい。

ああ、宿舎までどれくらい?
でも、帰っても誰にも会わずに部屋までなんて行けない。
こんな状況をメンバーに見られたら、恥ずかしくて死んでしまう。
ブランケットの下でぴくぴく跳ねるところを、意識したらもっと過敏になった。

「・・・どっか、寄ってく?」
ヒョンのそんな誘惑に支配された。
そうしてそうして。
もう、解放されることしか考えられない。

うんうん頷いたら、車の揺れに乗じて髪にキスされた。

「すみません、やっぱりこの先のホテルで止めてください」
「はい、わかりました」
運転席との会話にかくれて、甘く抜けて行きそうな声を殺した。

目をあけなくても分かる、ヒョンの満足そうな微笑み。
それを想像して密かに煽られる自分を、早くさらけ出してしまいたい。

駐車場に向かってハンドルを切った大きな揺れに身を任せて、詰めていた息を吐いた。


----End----




ヘウン←ミン長編の前にミンヒョク短編を!!
M活台湾の時ミンヒョクペアがタクシー乗ってた時の様子から妄想しました。
ヒョクがミンに『変態』とか言うからー!!

題名はミンが大好きだそうな10cmというグループの曲、意味は『抱いてよ』です。
歌詞がなんだか甘セクシーでヤバイです!!

2012.10.12


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