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□Bordeaux Wine
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-----Bordeaux Wine----

KyuHyun×SungMin...




「ふ、・・・んんぅ!」
ちょっとふっくらした頬を、伝い落ちる真っ赤な雫。
同時にふわりと芳醇な香りが立つ。

「ね、・・・もっと、ちょうだい・・・」
差し出される舌が、同じ味になっていると想像するだけで胸が震える。

瓶から直接口に含んだ赤ワインを、期待している唇に注いだ。
こくこく鳴る白い喉。
俺に与えられて飲んでいる。
そう思うといやがおうにも興奮する。

「は、ぁ・・・、キュヒョナ・・・」
アルコールまみれの空気を揺らす、声。
その唇に呼ばれたら、この名前が特別なものに思えてくる。
他の名前を呼ばなくなったらいいのに。

「美味しいですか?」
組み伏せた体勢からじっと見つめると、とろんとした目のまま頷いた。
ワインにも、俺がひっきりなしに与えている愛撫にも、素直に酔っているよう。
肌と肌で触れている部分がうっすら汗ばんで、擦れるだけで淫靡な感触を生んでいる。

生々しいほどの色気を、最近のヒョンはすぐに放つから。

・・・・・・不安になる。

目にかかりそうになった俺の前髪を、すいっと梳く熱い指先。
そうしてふわりと微笑まれると、心臓を掴まれたかと思うくらい胸が痛い。
愛されている自覚がない訳ではないけれど。
ただ、どうしても狂いそうに心が焦る。

「んんッ!! いた・・、いッ」

触れれば押し返してくるその肉の弾力。
それを確かめたくて首筋やら肩やらに歯を立てる。

この体に、歯型や内出血が残るたびに。
不思議なくらい安心する。
俺がつけたその跡が、俺の代わりにヒョンをいつでも見ていてくれたらいいのに。

「噛まないでぇッ・・あ、ン!!」

文句を言っていても、結局甘い息を吐くじゃないですか。
ああ、気が気じゃない。
ヒョンを形づくるもの、俺がすこしでももらったら安心できるだろうか。

もう一度口に含んだ赤い液体を、ヒョンの左胸に落とした。
・・・味わいたい。
できるならすべてを感じ尽くしたい。

「ソンミナ・・・もうちょっとだけ、我慢して」

無防備にさらされる肌に浮かぶ血管を、眺めながら俺は喉を鳴らした。


----End----




最近のミン様の色気ダダ漏れをどうにかしてくれぇぇぇぇ!!!!の思いで書き殴りました。

もうチョギュさんの手に負える範囲じゃないよどう考えても!!

拍手候補だったキュミンネタ他に2つあったんですが、そこそこひとつの話になりそうだったんで改めて書きますー^^

2012.09.19


 

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