□愛という糧を得て恋は育っていく
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それは…
あまりにも、突然の出来事だったんだ。




「………あ…?」





何気なく目をやった先…カガリの首筋に残るのは明らかに…愛の証。





「…カガリ。これ、どうしたの。」



「…えっ?」



「…ここ。首筋に…もしかしてキス…」


「んええぇっ!!!?」




僕が最後まで言い終える前に真っ赤になる。
カガリは本当に分かりやすい。
嘘が下手な上に…
やっぱり、女の子なんだね…
そんな、口に出せば殴られそうな言葉を飲み込んで僕は、カガリのあまりの慌てようについ吹き出した。





「…何だよ!…なっ、何が可笑しいっていうんだよ…っ!?」





強気な言葉も今いち迫力不足。
…こんな風にカガリに魔法をかけるなんて、アスラン。
君は…







「…もっと目立たないようにしないとさ。」



「…何の事だ?」



「…キスマーク。」




赤紫に肌色を変えるくらいに刻み付けておきながら、全く自覚ないなんてさ。
大胆というか…?





「…アスラン。」



「…なんだ…?」




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