□・・・・・fin
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薄暗い光を受け、翡翠の瞳が鋭い光を放つ。



――と



躰を攫う強い腕に息を呑む。





「………嘘が、上手くなったな。
…カガリ。」





君を変えたのは…


時か?


人か?


それとも…





…俺、なのか?







闇に溶ける髪の色…

その引き寄せる腕は、まるで暗がりに連れ去るかのように…






「…帰らなくて、いいのか?…アスラン。…待ってるだろ…?」



試す言葉と挑戦的な瞳…





…アスラン





知ってる…


一瞬、お前の瞳が怯むのを…


罪におののくのを…

それを知っていて、尚…私は…





追い詰められた男は返す言葉を失って、口付ける…





受け入れる女は確信に満ちて…





堕ちていく…





互いに認めない…


それが愛故とは…





愛を語れば、罪の始まり。





…だから








・・・・・fin









自棄になったんだろ?


もう、どうでもいい…って。



お前の悪い癖だ。



…でも、だからって





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