□・・・・・fin
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「…君を遠ざけようとしたんだ。…俺は。……何故、それが解らないっ!」





金の髪は激情に震えて翡翠の瞳に悲しく映る。





「解らないっ!…解らない…っ……アスランっ!」





引き寄せる華奢な身体。
高まる感情に強い腕は細い頸に絡む。





「そうしなければ、俺は……俺はっ!
君を殺してしまうかもしれないからだ…っ!」



激情は言葉となる…

ハッと腕の中の君を窺う。


振り返る君の瞳もまた、俺の瞳を射抜く。





罪ならば

この愛が罪だというのなら…



ならば、ひと思いに…





不思議な笑みを浮かべて君は吐き捨てる。



「…殺せば良かったんだ。…お前が……私を殺してさえいれば…っ!」


「……っ…言うなっ!」





強い腕は華奢な身体を壁に押し付ける。

両腕で捕まえた身体を砕きそうな想い…
言葉も吐息も呑み込むように口づける。


「…は…あ……」

「…んっ……ふぅ…」








殺せば良かった?

殺せ…なんて

君が死を口にするなんて…



君が?

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