□・・・・・fin
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冷めた意識で囁く愛の言葉…


けれど、そうさせたのは…お前…



お前なんだ。



アスラン…









嘘でもいい。

心がなくても…





「…愛してるっ!……っ……アスランっ!」









違う。





心が欲しい。



君の心が欲しい。



だから、言葉を強いる。




…愛の言葉は呪文?




強いられた時にさえ…
その言葉に
本物の輝きを与える。





高まる熱…



興奮を
感度を高める…魔法の…言葉





感覚は冴えて研ぎ澄まされる。

痛いほど俺は君を求めて…猛り狂う。







呪文?
魔法だって?



違うだろ?



そんな夢のようなものであるものか。



もっと現実的で残酷なんだ。





「あぁ……うっ!…あ!」





解らせてやる。


酷い事だと…


痛みに変えてな…





愛していると…今更
本心を吐く、その唇…



何故、今なのか?



何故…っ!





絶頂は悲しく、噛み付いてやる。
その頸筋に…跡を遺す。

…そして愛を囁くんだ。




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