□・・・・・fin
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愛があると信じていたかったのか?





他の男の愛なんて、煩いだけだと思っていたのに…








「…はあ…っ………アス…っ!」



「……カガリ……カガリ…っ!」








あの男に抱かれているのか?








堪らなかった…





俺達は、やはり…似ているな…





あの日…



互いを貪り合った。




溶け合う唇も…

包み込み、締め付ける躰も…

君をこの手に抱けば総てが解る。





彼奴は君に触れていない。





躰の繋がりの無い…
偽りの婚姻





君だって、同じじゃないか…っ!








解っていて…



愛してるのに、
それなのに…



言い訳の為の相手を用意した。



私達は罪深い。














…………罪…?








そう、…罪だ。





認めよう…愛していると…





認めてやるさ!

手放したくはないと…!







こんなにも

愛している…



だから…



数え切れない口づけも…



痛みと引き替えに付け合う紅い跡さえも…



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