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□Level.5 くしゃみ
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ジョーカーの魔法講座
「あのさジョーカー、魔法教えてよ」
「何じゃ、いきなり」
「強くなりたいの。教えてよ、師匠!」
「し、師匠…。ゴホン…まぁ、そこまで言うなら、ちと手ほどきしてやるか」
「やった、ありがとう!」
「魔法というのは特殊な力の事じゃ」
「うん、それは知ってる」
「では、強力な魔法を使うにはどうする?」
「…うーん…集中、かな」
「そうじゃ。では集中するためにはどうする?」
「集中は集中でしょう」
「まぁ、そうなんじゃが…言葉を発する事によって集中力が高まるんじゃ」
「あぁ、それって『詠唱』ってやつね?」
「そうじゃ。詠唱は、神や自然などの高次元の存在、自分のエネルギーに呼びかけるものだ」
「じゃ、強い魔法ほど詠唱が必要って事?」
「あぁ。詠唱の基本は『理想や願いを口に出して再確認する事』じゃ。それが転じて『口に出した理想や願いが真実になる』ということになるらしい」
「じゃあ『氷結は終焉、せめて刹那にて砕けよ』とか『ケツの穴から手ェ突っ込んで奥歯ガタガタ言わせたろか』とか『死ね』とかも詠唱なの?」
「…ま、まぁそういう事じゃな。だが、力の源に呼び掛ける方が効果的じゃ。『死ね』より『火よ、○○せよ!』のほうが強いだろうな」
「…理屈っぽい人とか、詠唱上手いんだろうね!」
「………そ…そうかもしれんのぉ……」